まだ感触的に盗聴器は仕掛けられてないみたいだし俺の隣に座って仕掛けるつもりだったのだろう。
ただそれより先に百瀬と藤宮が座ってしまった、と。
「そういえばさ、透ってなんでここに転校してきたの?」
百瀬が聞いてくる。
「あぁ、親が今アメリカに行ってるんだ。で、俺はこっちで一人暮らし始めたんだけどその時に今住んでるところに引っ越したんだ。」
「…?なんで引っ越す必要があったんですか?そのまま元の家に住んでもよかったのでは?」
「俺と昴と春樹、従兄弟なんだよ。で、一人暮らしするって親に言ったら昴と春樹の家に近いマンション用意されて学校も転校手続きされてた。」
「…と、透。昴と春樹って理事長と担任のハルせんせーのこと?」
百瀬がなぜか怯えた表情で聞いてくる。見ると、赤峰も顔を青くさせていた。
「二人ともなんでそんなに怯えてんだ?」
「理事長と春樹先生はこの学校では特に怖い先生ですから。」


