そう言って愛澤姫華は俺の腕に絡みつく。
臭いしキモいし早く離れてほしい。
「黒崎。」
俺は愛澤を無視して黒崎に話しかける。
「なんだ?」
「今向かってる場所って幹部室?」
「そうだけど…お前幹部室とかよく分かったな?」
「あぁー知り合いが族の幹部だったんだ。もう辞めたらしいけど。で、今さらだけど俺その場所に入っていいの?」
「お前ならいい。お前は桜龍ではないけど俺らにとっては桜龍と同じくらい信用できるヤツだから。」
「…サンキュ」
…本当にこいつら、まだ出会って2日目の俺をここまで信用して大丈夫なのだろうか。
いや、こいつら桜龍を裏切るつもりはないけど。なんか心配になってきた。
一応コイツらは俺らの後輩でもあるしな。
そうこう話しているうちに幹部室に着いた。
場所は俺らのときと変わらず2階の真ん中の部屋。
黒崎がドアを開け俺たちは部屋の中に入っていく。


