そいつはうやうやしく頭を下げ、後部座席のドアを開けた。
そのとき俺にそっと目配せをする。
俺は桜龍のやつらには分からないようにそっと頷く。
「煇様。このお方は?」
それを合図にそいつは煇に聞く。
「あぁ、こいつは透だ。桜龍ではないが俺らの大事な友達だ。」
「そうですか。」
「透、コイツは琉貴。俺んちで執事やってて、今は俺専属。これからもちょくちょく会うと思うから紹介しとく。あともう一人いるけどそいつはまたあった時に紹介するな。」
「分かった。」
俺はそう言うと琉貴に向かってよろしくお願いしますと一応頭を下げた。
流石にここで琉貴とのことを話すわけにはいかないしな。
琉貴の運転で桜龍の倉庫まで行く。
琉貴の家は代々黒崎家の執事をしている。
琉貴は高校のときはいろいろあって反発していたが今ではちゃんと黒崎家に仕えてる。
ちなみに黒崎専属の執事のあと一人は琉貴の兄。


