「えぇ、透くんってぇ本読むんだぁ」
いきなり話に入ってきたのは愛澤姫華。
その途端西園寺はパソコンに向かい百瀬は藤宮のところへ行った。
「そんなに意外?」
俺も本当は無視を決め込みたいところだが、一応無表情なまま問いかけに応じておいた。
「ううん!スッゴク知的な感じでぇステキだなぁって思っただけだよぉ〜」
「…あっそ」
「ねぇねぇ、どんな本読むのぉ?姫華にオススメ教えてほしいなぁ」
まだ続く会話に思わず舌打ちしそうになるけど、必死に我慢する。
「…ミステリーとかは読むことが多いな。ただ愛澤さんにオススメするほど読んでないから。」
「えぇ〜」
現姫は不服そうに頬を膨らませる。
本人は可愛いと思っているだろうが、そんなことは天地がひっくり返ってもありえない。
むしろ気持ち悪い。
蛍がやったらかわいいんだろうな…と一瞬想像して、すぐにそれを打ち消す。


