昴がニコニコ笑いながらサラッと言う。
「蛍、大丈夫か?」
蛍は頷いて口を開いた。
「…えっと、一ノ瀬蛍、です。桜龍の…元姫で、透のクラスメイトです。今日は突然お邪魔しちゃってごめんなさい」
蛍の表情が桜龍の元姫だと言うところで少し歪んだ。
そのあとも痛々しい表情のまま蛍は言葉を紡ぎ、最後にペコりと頭を下げた。
「蛍ちゃん、顔あげて?」
沈黙の後、最初に口を開いたのは美乃里だった。
「蛍ちゃん、ごめんね?あなたが桜龍の元姫だってことは聞いてたの。」
「…はい」
「でもね、私たちは蛍ちゃんがやってないって信じてるから。」
「えっ…?」
「だってね?──」
「お互い自己紹介すんだしもういいだろ。さっさと本題入るぞ。」
俺は美乃里の話そうとした内容を察して話をぶった切った。
絶対ロクなこと言わないからな。
俺は1つため息を零し、話し始めた。


