「おう!」
「じゃあ、透さん行きましょう。」
「あぁ」
俺と春樹は理事長室を出て2-Aに向かう。
「あ、透さん。教室着いたら、俺がまず教室入るので呼んだら入ってきてくださいね!」
「あぁ。そういやお前ずっと俺に敬語使うつもりか?」
「もちろんですよ?」
それがどうしたと言わんばかりの春樹は更に続けた。
「別に誰も文句は言いませんよ!俺、クラスのやつらにはよく殺気向けてるんで怖がられてますから!」
「…お前もか」
そうこう話しているうちに教室に着いた。
授業中だが2-Aは…いやどのクラスもとにかくうるさい。
しかしバンッ!と音をたて春樹が教室に
入ると2-Aだけはシーンとした。
お前一体どんだけ強い殺気を出したんだよ。
「今日は転校生がいるから紹介する。あ、あとこの時間担当の前田先生は体調崩されてこの学校辞めたから今日は自習だ。」
おい、今サラッと凄いこと言ったな。


