「そのわりには相変わらず窓とか割れてないけどお前なんかした?」
「あぁ、就任の挨拶するときにちょっと殺気を…」
「…あ、そう。」
そのときバタバタと足音が近づいてくる。
「なぁ、昴」
「あぁ、春だろ」
そしてバーン!とドアが開いた。
「透さん!!」
「春樹、久しぶりだな。」
ドアを勢いよく開け、俺に突進してきたのは春こと藤田 春樹(ふじた はるき)。
「お久しぶりです!てか透さん、制服めっちゃ似合ってますね!」
「そうか?」
「はい!大人っぽいですけど制服着てたらとても23歳には見えません!」
「…ありがとな。」
「ほらお前ら早く教室行け。もう1時間目始まってるし。」
「あぁ、そうだな。昴、ここは相変わらずか?」
「まぁな。相変わらずの不良校だし。一応授業はしてるが、テストで点取れば進級できるようにはしてるよ。」
「そうか。ま、とりあえずまた来るわ。」


