[…盗聴器を仕掛けた犯人、なんだけど。]
あえてそのことについては触れなかったが、まさか自分から言い出すとは。
[心当たり、あるのか?]
[正直、分からない…。確証も証拠もないし。]
[そうか。でももし心当たりがあるなら教えてくれ。]
[……私の話、信じてくれる?先生方も信じてくれますか?]
その文面を俺、昴、そして春樹に見せた蛍の瞳は不安気に揺れていた。
[信じるか信じないかは話を聞いてないから何も言えない。俺はお前と1時間前に初めて話したばかりだしな。でも、お前の話を最後までちゃんと聞く。それは約束する。]
[もちろん、話を聞き終わってから一ノ瀬さんの話を頭ごなしに否定しないから。]
[俺はお前の担任だ。これまで助けてやれなかった分、ちゃんと力になりたい。お前の思っていること素直に話してくれたらいい。まぁ、アドバイスとかは苦手だけどな。]
[…ありがとうございます。]


