[いいんですか?]
昴は、相変わらず表情があまり動かない蛍に頷いてみせた。
盗聴器を制服に戻せと言われたことはちょっと驚いてそうだが。
[あぁ。盗聴器を壊せばキミが盗聴器に気づいていることがバレるからね。]
[分かりました。戻しておきます。]
[うん、そうして。あとこの先も迂闊な発言はしないように。全部、盗聴器に拾われてるから。]
[分かりました。あの、私はこれから先何をすれば?]
[特に何もしないで大丈夫。逆に今まで通りでいい。あ、透とも普通にしてていいから。]
[あ、あの理事長と透の関係って…?]
[俺と透はただの従兄弟だよ。]
[じゃあ、ハル先生は?ハル先生、朝、透のこと紹介するとき敬語でしたよね?]
…あぁ、そういえば朝も敬語だったの忘れてた。
春樹にはとりあえず桜龍のことは隠してテキトーに話しとけとLINEを送っといた。
すると春樹はスマホに向かってなにか打ち込む。


