「あ、春樹。蛍がいる間は俺に敬語は辞めろ。出来ないなら俺に話しかけるのは辞めろ。」
「わ、分かりました!」
少しして、1つの気配が理事長室に近づいてきた。
「…来たな。お前ら絶対に声を出すなよ。」
俺が最後に念を押すと二人とも黙って頷いた。
俺は理事長室のドアを音を立てないように開ける。
[蛍、ここまで来てくれてありがとな。いろいろ説明とかしたいから入ってくれ。とりあえず俺から理事長には説明しといたから。あと何故か担任もいる。]
[わかった。ありがとう。]
そしてまた蛍はスマホに何かを打ち込むと同じようにして俺にスマホ画面を見せてから理事長室に入る。
[失礼します。2年A組、一ノ瀬蛍と申します。突然お邪魔して申し訳ありません。]
すると昴がニッコリ笑ってスマホ画面を見せた。
[気にしないでいいよ。とりあえず透から話は聞いたから。]
[ありがとうございます。あの、ちょっと聞いてもいいですか?]


