本当は調べたんだがまぁ、それは言わなくていいか。
「それより、桜庭くんっていうの辞めろ。みんな透って呼ぶからお前もそれでいい。」
「じゃあ透も蛍って呼んでね。」
「あぁ。」
「でも、透ってどうして私のこと信じてくれたの?学校の人達も、一番信じてほしかった桜龍でさえも信じてくれなかったのに…」
俺はスマホのメモ機能に文を打ち込みながら答えた。
「別に俺は噂で聞いただけだ。当事者でもなければその場面を直接見たわけではない。だから信じるも信じないもないんだよ。」
そして出来た文面を蛍に見せる。
[今から理事長室に行く。訳は聞くな。]
蛍はコクッと頷き、「…そっか」とどこか嬉しそうに呟いた。
そんな蛍に俺はもう一度新しく作成した文面を見せた。
[校舎内に入ったら、俺とは別れたふりをしろ。とりあえず俺から声をかけるからそれに合わせてくれ。]
蛍も再び頷く。
俺はスマホのLINE画面をひらいた。


