「それじゃあ、いつもみたいに店で集まればいいんじゃないんですか?」
「…ちょっと店では話しにくいんだよ。」
「ま、まさか透さん、ついに彼女出来たんですか!?…ハッ…もしかしてもう結婚報告!!?」
「なんでそうなるんだよ…。」
「…さっきのことか?」
騒いで変なことを言う春樹に対し、昴は静かに切り込んできた。
「あぁ。さすが、察しが早いな。」
「さっきまでその話してたし当然だろ。」
「え、ちょっ!なんの話してたんすか!?俺にも教えてくださいよ〜透さん!!」
「うるせぇ」
「春、少し黙ろうか。」
いつもより低い声で俺が。そしてニッコリと笑った昴が言うと、「すみませんでした!!」と土下座でもしそうな勢いで春樹が即効謝ってきた。
どこがで見たようなその光景に少し笑いが込み上げる。
まぁ、無表情が変わることはなかったが。
「で、透。もう昼休みだけど。」


