「動揺するような出来事があったらどうなると思う?」
「は?」
「…姫のとこ確認してみろよ。」
「まさか…」
俺がそう言うと昴も何か思いあたったようで画面を食い入るように見つめた。
「姫…“相澤姫華”ってマジか…桜龍の現姫じゃないか。しかも高木の婚約者って…」
「あぁ、相澤姫華は相澤グループのご令嬢らしいからな。で、高木組と組んで表でも裏でもトップ取ろうと婚約を結んだんだろう。」
「あぁ。一応あの組、No.2だもんな。」
「レイプやら人身販売やらなんでもありだけどな。相澤姫華自身も自己中心的な性格で過去にも気に入らない奴はイジメていたらしい。自殺者もいるみたいだ。」
「…とりあえず、相澤姫華は黒。元姫の子はイジメてなかったわけか。」
「そうみたいだな。当初の目的は達成したが、とりあえず桜龍と元姫守るためにしばらくこの学校に通うから。」
「…お前、最初から知ってただろう。」


