「おぉ、それはまた…なんか面倒いこと起こりそうだな。」
「だよな…よし、出たぞ。」
「相変わらず速いな。」
「まぁな。それより、面白いこと分かったぞ。お前の面倒なことが起こりそうって予感も当たりだ。」
俺は出てきた情報に思わず口角を上げた。
「うわぁ、嬉しくない当たりだな。」
「フッ、当たりは当たりだ。喜んどけよ。」
「…お前な……で、どんな情報が出てきたんだよ?」
一瞬、昴は俺を咎めるようにジトッと見るもすぐに諦めたように出てきた情報のことを聞いてきた。
俺はニヤリと笑ってパソコンの画面を昴の方に向けた。
「“死桜”?」
「あぁ。表向きは死楽の生まれ変わりだが、実際は桜龍を潰すために作られた族らしい。死楽の他にも過去桜龍が潰した異端派の族が集まっているみたいだ。」
「…ってことは……」
昴がさっきとは一転、真剣な顔つきに変わった。
俺はじっと昴の瞳を見る。


