「本当か!?」
「本当!?」
俺が倉庫に行ってもいいと言った途端、さらに目をキラキラ輝かせた赤峰と百瀬。
「あ、あぁ、お前らがいいなら…だけど」
ビックリしながらも答えると2人はバッと黒崎の方を見た。
「元々俺から誘っていたんだ。友だちとしてでも来てほしい。」
黒崎が口角を上げてそう言うと、赤峰と百瀬はガッツポーズした。
そしてその2人の後ろにいた女は何かを企んでいるかのようにニヤリと笑った。
本人は上手く2人の陰に隠れたつもりだろうが、俺の位置からはバッチリ見えた。
まぁ、女が意地の悪い笑みを浮かべていたことを言うつもりはない。
「あぁ、また呼んでくれ。俺はとりあえず授業受けに教室行くから。」
「透、」
立ち上がってそう言うと黒崎に名前を呼ばれた。
「なに?」
「俺ら基本ここにいるから、いつでも来い。」
俺はフッと笑った。
「あぁ。」
俺は屋上を出てそのまま教室へと向かった。