「誰だ?ここは桜龍の溜まり場なんだ。悪いが出ていってくれ。」
黒髪に金のメッシュのやつは敵意剥き出しで睨んできた。
そして緑メッシュの膝の上にはノートバソコンが。
まぁここが桜龍の溜まり場ってことは知ってるけど一応知らないふりしとくか。
「あぁ、悪いな。今日転校してきたばっかりで知らなかったんだ。」
そう言った瞬間、男共の敵意剥き出しの視線は消え俺を凝視してくる。
…やっぱり俺のこと調べてたのか。
まぁ何も出てこないだろう。
俺がブロックしてるし。
で、なにも出てこなかったからこの緑メッシュは不機嫌なのか。
「お前、今日の朝ここの門を飛び越えてたヤツか?」
金メッシュのヤツが静かに俺をジッと見据えたまま聞く。
「あぁ、そうだけど。」
「お前、名前は?」
「は?人に名前聞くときくらい自分から名乗れ。常識だろ。」
そう言い返すと目を見開く桜龍とヤツらと女。


