つーか、桜龍のヤツら来ないな。
サボってんのか?
それか俺のことを調べてるか…だよな?
と、なると…桜龍は──
──ガタン
俺は席から立つと教室を出ようとした。
さっきチャイム鳴ってたし別にいいだろ。
「透様ぁ、どこに行くんですかぁ」
…気持ち悪っ
そう思ったことは表情に出さず、といってもずっと無表情だが。
「・・・」
とりあえずウザイ女は無視して教室を出た。
廊下を歩きとりあえず屋上に向かう。
桜龍の溜まり場は俺らの代の時は屋上か空き教室だった。
雨風がすごい日とか寒い日は空き教室だけど、俺が空を見るのが好きだからみんな屋上に集まってくれてたんだ。
冷暖房完備だし空き教室のほうがソファとかもあっていいのにな。
今は分からないがなんとなく屋上にいる気がする。
今日は空が綺麗だから…な。
ガチャ
屋上につき、ドアを開けると一斉に6つの視線。
桜龍と現姫だと思われる女がいた。


