先生、ダメですよっ。

「…俺は、小森に言わなきゃいけないことがある」


清川先生は真剣な表情をしていた。


でも夕陽の色が被さって、どんな顔色をしているのかは読み取れない。


よほど大事な話なのだろう。


私は僅かに肩に力を入れる。


清川先生は、ゆっくりと口を開いた。



「ーー俺は…小森の事が、好きだ」



「…ふぇあっ…?」


私はこの上なく頼りない声を上げて、目を見張る。


清川先生の発した言葉が、信じられなかった。


「真面目な小森にとっては、教師が生徒に対してこんなことを言うなんて…考えられないことかもしれないけどな」