「でも……やっぱり心配だよ」

「…そうだよな。葉月だって寝るときはさすがに両親とは一緒に寝ないだろ?」

「そうだけど…」

「ひかりと一緒なら二人で寝ることになるだろうし、寝てる間も安全度が高い。できるなら、ひかりと一緒にいたほうがいい」

颯がそう言ってくれたお陰か、葉月は

「仕方ないなあ…二人がそこまで言うなら」

と言って、承諾してくれた。

私は急いで家に帰って、着替えや歯ブラシを用意し、また葉月の家に行った。

「準備早かったね」

「うん。だって、早く葉月のところに行かなきゃその間に葉月が死んじゃったらどうしようって、ずっと心配で…」

「もー、心配しすぎだって」

葉月は笑った。

私は、ずっと気になっていることを葉月にたずねてみることにした。

「葉月、今日ずっと笑ってるよね」

「え?そうかな?そんなに?」

「うん。どうしてそんなに笑っていられるの?」

「どうしてって言われても……」