「うん…」

「“次は友達”のこの友達って…もしかして」

「多分、葉月のこと…だと思う」

「だから、今日は俺とじゃなくて葉月と一緒に登校したんだ。それならそうと言ってくれたらよかったのに。女子二人だけでも、結構危険だろ?今日は部活ないから、帰りは三人で帰ろう。そのほうが安全だ」

「颯…!ありがとう…!!」

教室に戻り、葉月のもとへ行く。

「葉月、今日は颯も一緒に帰ることになったけど、いいよね?」

「いいけど…。なんか私お邪魔虫じゃない?」

「そんなことないって!葉月と一緒に帰るのがメインなんだからさ」

「そっか…。ところで颯君はあのことは……?」

葉月が小声で私にたずねる。

「ああ、あのアカウントのことは言ってないけど、それとなく葉月が危ないってことは伝えておいたよ」

「そうなんだ。バカなひかりが、よくあのアカのこと隠しつつ、そのことを伝えられたね」

葉月にそう言われてドキッとする。