「おはよう」

「いつもは颯君と登校してるのに、今朝は急に私と行きたいって言い出してびっくりしたよ」

「うん、実は…」

私が言いかけると、葉月が遮った。

「大丈夫、わかってる」

そう言って、葉月は私にスマホの画面を見せた。

それは、未来予知botのメッセージ欄だった。

【あなたは殺される】

「これ……!」

「ひかりのところにも来たんでしょ?私が死ぬって」

「うん…」

「やっぱりね。未来を回避することができるのは、未来を知っている人だけ。ひかりは私が死ぬ未来を知ってるから、それをどうにかしようとしてくれてるんでしょ?」

「うん、レオンのことは守れなかったけど…葉月のことは絶対に私が守るからね」

私は、葉月の手を握った。

葉月は照れくさそうに笑った。

そして、私達は学校へ向かった。

葉月が殺されるかもしれない。