「本当に?」

「うん」

私は深く頷いた。

すると…。

「じゃあ、スマホ見せて」

と言って葉月は私のスマホを取ろうとした。

私は、慌ててスマホをぎゅっと握り締める。

「な、なんでスマホ!?」

「だって、さっきなんか隠そうとしてたし。隠し事してなかったら、別に見られても平気だよね」

「平気なわけないじゃん!プライバシーの侵害だよっ!!」

そのとき、未来予知botからの通知音が鳴った。

「!」

「!」

私は、慌てて女子トイレまで走った。

「待って、ひかり!」

葉月が追いかけてくる。

私は、個室に入りカギを閉めた。

「ひかり、開けて!!」

ドンドン!と葉月が扉を叩く音がする。

そんな葉月のことを気にしながらも、私はメッセージを確認した。

【母親が倒れる】

今度は…お母さんが!?

レオンの二の舞だけは絶対に嫌だ!

絶対に、この未来を回避させないと!

私は、急いで個室から出た。

すると、葉月に捕まってしまった。