毒は、意外と簡単にネットで手に入れることができた。

だけど、手元に届くのは一週間後。

まだ、田鍋を殺せない。

早く、毒が届かないかな……と私は毎日考えていた。

そしてついに一週間が経った。

「ひかり、なんだか今日楽しそうだね」

葉月が言う。

「そう?」

「うん、最近変なことばっかりあったから落ち込んでいるように見えたけど…。でも、元気になってくれて良かったよ」

「ありがとう、葉月」

家に帰ると、普通の配達物に紛れて毒が届いていた。

これで、田鍋を殺すんだ…………。

そう考えると、なんだがソワソワしてきた。

殺したい、殺したい、殺したい。

早く、田鍋を殺したい!!

翌日、私は鞄に毒入りのビンを忍ばせて学校へ行った。

体育の授業。

今日も、私達はバスケをしていた。

「ひかり、今日もなんだかご機嫌だね」

「うん、最近楽しいことがあって」

実は体育館に来る前、予知があったのだ。

【田鍋が死ぬ】…つまり、私の殺人計画が成功するという予知が。

「そうなんだ」