私は葉月に調子を合わせようと笑ったが、自分でもぎこちない笑い方をしているのがわかった。

田鍋さん…今度は何をしようとしているんだろう……。

放課後、私は生徒指導の先生からスマホを返してもらった。

「今度からはちゃんと電源を切っておくように」

と先生から注意を受けた。

私は女子トイレに駆け込み、急いで未来予知botからのメッセージを確認した。

【ペットが死ぬ】

「え…嘘…。レオンが……!?」

慌てて私はお母さんに電話をかけた。

『もしもし?』

「お母さん!レオン、レオンは!?」

『レオンがどうしたのよ』

「いいから、レオンは大丈夫!?生きてる!?」

『あなたねえ、朝からずっと態度悪いわよ?』

お母さんがグダグダと文句を言い始める。

「もうっ、だからレオンの状態はどうなのって聞いてるの!!」

『はあ…レオン?レオンなら今庭で寝てるけど…』

「そ、そう…。お母さん、そのままレオンのこと見ててね!」

『あ、ちょ…』