「このあたりから聞こえてきたが…」

そう言って、先生は私の真横で立ち止まった。

もう、ダメだ…。

「私です、すみません…」

私は白状して、スマホを先生に渡した。

それから、私は別室へ連れて行かれて生徒指導の先生にきつい説教をされた。

そして、スマホは放課後まで生徒指導の先生が預かることとなった。

昼休み。

「とんだ災難だったね、ひかり。これあげるよ」

葉月が私に同情して、お弁当のたこさんウインナーをくれた。

「ありがとう…」

「元気ないね。やっぱりあのイタズラ電話のせい?」

「うん…それもあるけどさ…。さっきのスマホのバイブ音…。あれ、未来予知botからの通知なんだよね…」

「あ~、そっか。ひかりの予知、なんか悪いことが多いもんね。心配だね……。またイタズラ電話のこととかかも」

「うーん、イタズラ電話ならまだマシなんだけど…。なんか、嫌な予感するんだよね」

そう言って、私は葉月からもらったウインナーを口に含んだ。