次の日もその次の日も、イタズラ電話はかかってきた。

お陰で私はずっと寝不足で、ストレスが溜まっていた。

「ひかりー、朝ご飯は?」

「いらない…」

「でも朝ご飯食べないと…」

「もう、食欲ないんだってば!!」

お陰で、お母さんに対して強く当たってしまうようになった。

登校中も…。

「はぁ…」

「ひかり、大丈夫か?」

颯が心配してくれる。

「大丈夫なわけないでしょ……」

優しい颯に対して私はひどい態度をとってしまう。

今の精神状態ではこうなってしまうのだ。

「着信拒否しても着信拒否しても、新しい番号でイタズラ電話が来て…。もううんざりだよ……!!」

「そう、だよな……。一体、誰がこんなことをしているんだろう…。ひかりばかりに執着して………。もしかして!」

颯がハッとした顔をする。

「犯人は、田鍋かも」

「田鍋さんが?」

「そう。こんなにひかりを苦しめようとする人なんて、田鍋くらいしか思いつかないだろ?」