授業が終わり、休み時間。

私は、さっき来た未来予知botからのメッセージを確認しようとした。

「ちょっと、篠宮さん」

田鍋さんが私に話しかけてきた。

普段は、あまり会話しないのに…。

「ちょっと来てくれる?」

「え、でも…」

私は、今までの田鍋さんの態度を思い出した。

颯の優しいところにつけ込んでキスしたり、私のことをずっと睨んできたり…。

「なに?何か用事でもあるの?」

「ないけど…」

「じゃあ、来てよ」

そう言われて、私は仕方なく田鍋さんについて行った。

(なるべく早く終わりますように…)

と私は祈った。

田鍋さんに連れられて、私は図書室前に来た。

今、図書室は開放されていないので、近くにいるのは私と田鍋さんだけだ。

「篠宮さんさ、颯君と付き合ってるんだって?」

「そ、そうだけど…」

「私さ、二人は釣り合ってないと思うんだよね」

「え……」

全身が凍り付いてしまうような鋭い視線を向けられる。