「そうだね」

「今までずっと予知は当たっていたのに…。それに、私は昨日このメッセージを読んでいないから予知を回避するような行動は取れなかった。なのに、どうして予知が外れたんだろう?」

未来予知botの予知は、100%当たるわけではないということだろうか?

そう思ったが、葉月の考えは違った。

「それって、ひかりが自分の力で運命を変えたってことなんじゃないの?」

「私が?」

「そう、本当なら颯君の話なんて誰も信じられない。でも、ひかりはそれを信じた。だから運命が変わったんじゃないのかな?」

そんなこと言われると、なんだか照れちゃうな…。

「運命を変えちゃったカップルだなんて、なんかドラマみたいでロマンチック~!!」

葉月にそう言われ、私はますます顔が熱くなっていくのを感じた。