「ひかり、久しぶり」

「葉月…」

「あがってもいい?」

「うん…」

葉月を部屋に案内した。

「ひかり、なんか痩せたよね。最近ちゃんと食べてる?」

私は首を横に振った。

「食欲なくて…」

「ちゃんと食べないとダメだよ?」

「わかってるけどさ…」

「…颯君とは話し合ったりした?」

私はまた首を横に振る。

「メッセージたくさん来てるけど…見てない」

「颯君、ひかりとすごく話したがってたよ」

「…私は話したくない」

私という彼女がいるのにも関わらず、その日に告白してきた女の子とキスした颯なんて、もう大嫌いだ。

「もうちょっと颯君の話も聞いてあげたら?」

「葉月は、颯の味方なの?」

「そういうわけじゃないけどさ…」

そのとき、スマホのバイブ音がした。

「未来予知bot………」

「内容は?」

「見たくない」

「…そっか。もう一度言うけど、颯君とはちゃんと話し合ったほうがいいよ」