「マジ?それでさっきのテスト自己最低点数確実みたいなこと言ってたよね?ってことは……」

「うん……多分よくて30点とか…悪くて20点とか……」

「いーや、絶対それより低いね。だってひかりの予想だもん。ひかりの予想はいつも外れるから」

葉月はそう言い切った。

「外すのはテストのヤマだけだし!」

私がそう言うと…。

「先週だって雨降らないから大丈夫とか言って傘持ってこなくて、帰りにずぶ濡れになってたし」

「う」

「その前にも確か今日は暑くなるはずだから体操服は半袖でなんとかなるって言ってたくせに風邪ひいてたし」

「うう……」

「ほーらね?ひかりの予想は全然当たらない」

「うううう~~……」

私は、葉月に何も言い返せなくなってしまった。

葉月の言うことは、全て事実だからだ。

「あーあ、どうやったら未来に起こることをちゃんと予想できるんだろう…」

「まあ、とにかく天気のことはちゃんと朝のテレビの天気予報見ておくことだね」