学校、休み時間。

「最近、ひかり大変そうだね」

「うん……」

「颯君のことだよね?あんまり気に病まないほうがいいよ」

葉月が私のことを慰めようとしてくれる。

「でも、やっぱり私のせいだよ…。これからはもっとbotに予知されたことに注意していかないと…」

ブー

「!」
「!」

未来予知botからのメッセージの通知だ。

私は、恐る恐るメッセージ欄を開いた。

そこには、【葉月が階段から落ちる】と表示されていた。

「わ、私……?」

葉月が私の顔を見る。

「葉月、今日は絶対階段使っちゃダメだからね!」

「そんな、無理だよ!そもそもここ三階だよ!?帰るときに絶対降りないといけないし、それに今日は移動教室が多いし…」

「じゃあ今日はずっと三階にいて!」

「そんなの嫌に決まってるでしょ!階段に落ちるってだけで、別に死ぬとか重傷とかは書いてないし、大丈夫だよ」