「このデートでなんか進展あるといいね!」

「進展って?」

「そりゃあ手を繋ぐとか…キスとか?」

「キ、キス!?」

私は思わず聞き返してしまった。

「ふふふ、照れちゃって」

葉月が笑う。

「だだだ、だって!キスだなんて!まだ私達付き合って数日なんだよ!?いくらなんでも早すぎるよ!!」

「うーん、でも男の子ってそういうのすぐにしたそうじゃない?」

「そ、そうかな…」

颯はそういうがっついた人じゃないと思うけど…。

「デート直前に未来予知botから【彼氏とキスする】って予知が来たりして♪」

葉月はそう言って笑った。

葉月のせいで、私はずっとデートのことで頭がいっぱいになってしまった。

本当にキスされちゃったらどうしよう…。

ていうか、キスしている間ってどうやって息するんだろう!?

は、鼻呼吸かな!?

とバカみたいなことを考えているうちに、デート当日になってしまった。