「まあ、颯君が返事待ってくれてるんだから、よーく考えてどうするかは自分で決めるんだよ」

「ええっ、葉月は？」

そう言うと、葉月は呆れ果てたようにため息をついた。

「あのねえ、なんで私がひかりがされた告白の返事を考えなくちゃなんないわけ？私はひかりのお母さんじゃないんだからね？てか、お母さんでもそんなことしないし」

「ううう～！葉月様～！！」

「ダメッ！自分で考えなさい！」

「うううう……はあい……」

返事………か。

颯と一緒にいるのは楽しい。

それに、颯のことはかっこいい………と思う。

颯と恋人になる……まあ、悪くないとは思うけど……。

私は三日三晩悩みに悩んだ。

そして、ついに颯に返事をするときがやってきた。

「それで…返事は？」

颯が私に問い掛ける。

「うん、えっと……こんな私だけど、よろしくお願いします」

その日から、私と颯は恋人同士になった。