未来予知bot

十数分後、若菜は教室に戻ってきた。

「お帰り、意外と早かったんだね」

「うん、よかった~!葉月のほうの用事も、早く終わったみたいだね」

「うん。私もさっき教室に戻ったところなんだ。本当にタイミングをよかったよ」

もちろん、嘘である。

「さあ、帰ろう」

「そだね」

私達は、家に帰った。

翌朝、私は偽の未来予知botを操作して、若菜にメッセージを送った。

【吉田君に告白される】

吉田君というのは、若菜が去年から思い続けているクラスの男子である。

メッセージを送信してすぐ、若菜から私宛てにメッセージが来た。

【聞いて聞いて!さっき、未来予知botからメッセ来たんだけど…吉田君から告白されるんだって!やばい!どうしよう!!】

スマホを持ちながらニヤニヤして喜んでいる若菜の姿が、簡単に思い浮かぶ。

【マジ?よかったじゃん!】

【うん!やばい!嬉しい!ちょっとオシャレして行っちゃお笑】