未来予知bot

そう言って、若菜は荷物を机に置いたまま教室を出た。

私は笑顔で

「いってらっしゃい」

と手を振った。

教室に誰もいないことを確認した後、私は若菜の荷物を漁った。

若菜のスマホを見つけ出し、パスワードを入れる。

若菜のことだから、多分パスワードは誕生日だろう。

0725…と。

思ったとおり。

パスワードは、あっさりと解除された。

メッセージアプリを開き、本物の未来予知botのフォローを外し、私が用意した偽物の未来予知botを代わりにフォローする。

そして、何事もなかったかのように、私はスマホを元の場所に戻した。