未来予知bot

「本当にあった!」

若菜は、まるで自分のことのように喜んだ。

きっと、筆箱にしまうときにシャーペンを落としてしまって、そのままバッグに入ってしまったのだろう。

バッグの中に落ちたから、落ちるときほとんど音が出なくて、全く気付かなかっただろう。

昨日のはまだ偶然だったとしても…こんなに偶然が重なることはありえない。

未来予知botは………本物だ………。

もしかして、これを上手く使えば…私と若菜は両思いになれるのでは?

「よかったね、葉月!」

「うん」

私は、にっこりと笑った。

ある日の放課後。

「ごめん、葉月。今日、担任に呼ばれててさ~…。多分、成績のことだと思うけど……。だから、一緒に帰れないかも~」

申し訳無さそうに若菜が言う。

「大丈夫大丈夫。私も用事あるから、校門で待ってるよ」

「え、校門なんて寒いでしょ!?いいっていいって!先に帰っててよ」

「ん~じゃあ、教室で待ってるよ。それでいいでしょ?」

「そこまで言うなら…。じゃあ、職員室行ってくるね」