未来予知bot

「うん、ちょっとたんこぶできただけだよ。…ってこれ、昨日メッセでも言わなかったっけ?」

「あれ?そうだったっけ?あははっ、忘れちゃった」

本当にバカだなあ…若菜は。

まあ、そんな若菜のことが好きな私も、バカなのかもしれない。

昔からそう。

私が好きになる人は、頭の悪い人ばかり。

初恋は、小学一年生のとき。

隣の席の、いっつもふざけてばっかりの伊藤君。

その次は、成績が悪くていじめられていたかえでちゃん。

そして、若菜………。

バカな人って、なんか放って置けないんだよねぇ………。

スカートのポケットの中で、スマホが小刻みに揺れた。

このバイブ音…未来予知botからの通知音だったっけ?

私は、スマホを開き、メッセージを確認した。

【お気に入りのシャーペンをなくす】

私のお気に入りのシャーペン…それは、去年の誕生日に若菜が買ってくれた水色のシャーペンだ。