そう言われて、私は仕方なくメッセージを確認してみた。

【体育で怪我をする】

「…だってさ」

「ええ!今日の体育って……確か、バレーだったっけ?バレーの怪我っていえば、やっぱり突き指とか?うわうわうわ、絶対に痛いよ~!葉月、今日は体育見学しなよ!」

「そんなしょーもない理由で見学なんてしてられないって。成績落とされたくないし」

「葉月くらいなら、成績落とされても全然平気でしょ?筆記テストめっちゃいいし」

「若菜のほうが、成績落ちても大丈夫でしょ?」

「えええ??なんで??」

「だって、これ以上落ちても同じようなもんでしょ?」

「ひっどーーい!私、体育だけは得意なんだから!」

「あーはいはい」

キーンコーンカーンコーンと予鈴の音。

「あ、やばっ!早く着替えに行かないと。行くよ、若菜」

私は、机の横に引っ掛けていた体操服を持って、更衣室に向かう。

「ま、待ってよ~葉月ぃ~!!」