「つまりは予知ってこと?バカバカしい。そんなことに構ってられないよ」

若菜は、ひかりのように成績が悪くて、学習能力の低い子だった。

今思えば、そういう子ばかり好きになってきた気がする。

バカな子ほど、守ってあげたくなってしまうからなのかもしれない。

「もう、葉月ってばつまらないなー。いいから、ちょっとフォローするだけしてみなって!」

そう言って、勝手に私からスマホを奪い、操作する。

「ちょ、ちょっと!」

「はい、フォロー完了っと♪」

「もう、このアカウントのせいで個人情報とか抜かれたらどうするのよ」

「大丈夫大丈夫!私、ずっとこのアカウントフォローしてるけど、まだ変なことに巻き込まれてないし!」

「まだって………」

私は呆れて何も言うことができなかった。