「ひっ、ひかり………っ!!」

葉月の目からは大粒の涙が。

「さっき、葉月言っていたよね。愛には、障害や壁が必要だって…。私達が田鍋や颯を殺してしまったことは、まさしくそうだとは思わない?この障害を乗り越えることで、私達の愛は深くなっていくんでしょう?

それって、すっごくロマンチックだよね。

ねえ、葉月もそう思うでしょう?」

私は、葉月に微笑みかけた。

すると、葉月は更に泣きじゃくった。

「うぅっ、ううう………ひかり………、わたしっ、嬉しい……っ……!まさか、ひかりが私のことを好きになってくれるなんてっ、思わなかったからあ……。本当に、本当に嬉しい…………!!待ってねっ、今すぐ手足の縄解いてあげるから」

そう言って、葉月はナイフで私の手足を縛っている縄を切り始める。

すぐに縄は解け、手足が自由に動くようになった。

ずっと動けなかったため、体の節々が痛い。