しばらくして、複数の人間の足音が聞こえてきて、隣で何やら作業をし始めた。

颯の死体を片付けているのだろうか。

ぐちゃ、ぐちゃ…という耳障りな音がすぐそばで聞こえてくる。

生臭い血のにおいとそのぐちゃぐちゃという音が、私の気分をひどくさせる。

しばらくして、死体の処理は終わったのだろうか、何人がいた人達は部屋から出ていった。

突然、何者かに目隠しを外される。

「もう終わったよ」

目の前には、光のない目をした葉月。

「葉月………颯は………」

「殺したよ。

あーあ、颯はきっとひかりのことを幸せにしてくれるひかりの運命の人だと思ったんだけどなあ～。見た目もそこそこいいし、運動もできるし、表向きは性格良かったし？でも、やっぱりバカなところが欠点だったよね～。そのせいで、きっちり働いてくれた田鍋が死んじゃったよ。かっわいそ～～～に。本当に残念だなあ～～……」