「じゃあどうして?」

「…ちょっと来て」

私は、葉月を女子トイレに連れて行った。

「実はね…昨日未来予知botから【颯に告白される】ってメッセージが来たんだ…」

「ええ!?本当に!?」

「うん、ほら」

私は、葉月にメッセージ画面を見せた。

「わあー!マジじゃん。それで?」

「うん、それで颯から告白されないようにしてるってわけ」

「え!?なんで!?付き合わないの?」

驚いたように言う葉月。

「つ…!?ななな、なんで私が颯と付き合わなきゃいけないの!?」

「だって、仲良いじゃん。お似合いだと思うんだけどなあ」

「お、お似合いだなんてそんな…」

「ふふ、まんざらでもなさそうじゃん」

葉月は不敵な笑みを見せた。

「そんなこと……!」

「それにさ…颯君は勇気を出してひかりに告白しようとしてるんだよ?その気持ちに応えないのは不誠実だよ」

「う……それは………」

「告白される未来を避けようとするのは、やめときな。颯君がかわいそうだよ」

「うう……わかった……」