こうなったら、言うしかない。

未来予知botのことを……!

「実はね…」

私は、未来予知botとのメッセージ画面を颯に見せる。

「これ、未来予知botっていうアカウントなんだけど…。このアカウント、本当に未来を予知してくれるんだ」

「…は?」

颯が眉間に皺を寄せる。

「信じられないと思うけど、本当なの。見て、これ」

以前、未来予知botから来た【葉月が死ぬ】というメッセージを颯に見せる。

「これは……!」

颯の声色が変わる。

「このメッセージが来た日、葉月は本当に死んだでしょ?」

「ああ……。俺が、殺した……」

「それだけじゃないの。この【田鍋が死ぬ】っていうメッセージ」

「…確かに、この日にひかりが田鍋を…殺していた」

「他にも、この【彼氏が事故に遭う】っていうのも…」

「そうだ…デートの帰りに車に轢かれた……」

「これで、信じてくれた?」

しかし、颯は首を横に振った。