月曜日、教室。

「ひかりちゃん、今日は葉月ちゃん休みなの?」

クラスメイトの女子に質問された。

「え、ああ…多分」

「そうなんだ、珍しいね。田鍋さんも最近ずっと休んでいるし、大丈夫かなあ…。出席日数とか…」

「そ、そうだね」

私は適当に相手に合わせてその場を凌いだ。

その日の昼休み、私は颯と一緒にお弁当を食べることにした。

私達は、誰もいない屋上に来ていた。

「先生、葉月のことも欠席扱いしてたね…田鍋さんみたいに」

「ああ、そうだな。まだ葉月がいなくなって数日だし、ただの家出かなんかだと思っているんだろ。でも、いつ大事になるかわからない…田鍋のほうもな」

「そうだね……」

「………」

そこで会話は途切れてしまった。

そういえば、最近颯と恋人っぽいことをしていない気がする。

手を繋いだりとか、デートしたりとか、キスしたりとか……。

今、してほしいって言ったら颯はしてくれるのかな…。