と思ったが、私はすぐ首を横に振った。

なんでも隠さず話し合うのが親友ってわけじゃない。

そりゃ、私だって一つや二つ誰にも言いたくないこととかあるし!

と私は自分に言い聞かせた。

しばらくして、台所からいいニオイがしてきた。

「はい、お待たせー!」

そう言って、ひかりは食卓にカレーライスを二人分置いた。

「うわあ、ひかりのくせに美味しそう!」

ひかり、料理はできるんだ。

意外だった。

「私のくせにとは何よ。いらないならあげませんけど?」

「誰もいらないとは言ってない!いただきまーす」

ぱくっ。

もぐもぐ……。

「どう?」

ひかりが感想をたずねる。

「うん…」

えっと…なんというか…。

「なんか変なもの入れたでしょ」

「あ?気付いた?隠し味にね、色々入れたの!」

「あのねえ…隠し味が隠れてないよ……めちゃくちゃ変な味する」

「え?嘘!」

ひかりはそう言ってカレーライスを一口食べる。

ぱくっ。

「…あ、あはははは~~」

と苦笑いするひかり。