今回の予知と、ひかりの隠し事は何か関係がある。

ひかりはそのことを知っているのだ。

でも、ひかりは私にその隠し事を打ち明けようとしないので、私ももう何も言わない。

「葉月、今日も絶対私が守るよ。葉月は絶対に死なせない」

ひかりが言う。

「うん、ありがとう。今日もよろしくね」

今日は土曜日なので、学校はない。

外に出てしまったら危険だ。

だから、今日はずっとひかりの家にいようということになった。

なぜひかりの家なのかというと、私の家だと私を殺そうとしている犯人が来る可能性が高いからだ。

ひかりの家ならまだ安全、と判断したのだ。

「狭い家でごめんね」

とひかりは謝ってきたが、私は全然気にしていなかった。

私はこの家が好き。

少し古い感じがするところも、他人の家独特の、自分の家とは全然違うニオイがするところも。

親友のひかりがずっとここで暮らしていたんだと思うと、なんだか不思議な気分になる。