葉月side

「【あなたは殺される】か……」

私はぼんやりとそのメッセージを見つめていた。

知ってたけど……。

でも、ひかりはまた悲しむだろうな。

「はっ…。はあ……」

隣にいたひかりが起き上がった。

「ひかり」

私はひかりの名前を呼ぶ。

「あ、葉月起きてたんだ。おは」

「ごめん」

ひかりが言い切る前に、私はひかりに謝った。

「私、今日も殺されるかもしれない」

そう言って、ひかりに例のメッセージを見せた。

「嘘…!」

ひかりは慌てた様子で自分のスマホを確認した。

そして、絶望の表情をする。

【葉月が死ぬ】

ひかりの予知には、そう書かれている。

「また…?」

「うん…。誰か知らないけど、相当私のことを恨んでいる人でもいるのかな…。私は何もした覚えはないんだけど……」

「…だよね」

そう言って、ひかりは少し目を逸らした。

やっぱり、ひかりは何か隠し事をしている。

もう、バレバレだよ…。

ひかりってば、演技が下手だなあ…。