「ひかり」

葉月が私の名前を呼ぶ。

「あ、葉月起きてたんだ。おは」

「ごめん」

私の“おはよう”は葉月の“ごめん”でかき消されてしまった。

「私、今日も殺されるかもしれない」

そう言って、葉月は【あなたは殺される】と書かれた未来予知botからのメッセージを見せた。

「嘘…!」

私は、慌てて自分のスマホを見た。

通知が一件…。

未来予知botからだ。

私は予知内容を確認した。

【葉月が死ぬ】

そこには、そう書かれていた。

「また…?」