「教室戻る?」 「わたしもうちょっとここにいようかな」 「わかった」 ちょっとひとりになって考えたかった。 まだまだ暑い9月だけど、風が吹くと気持ちよくてわたしはついうとうとしてしまった。 「・・き、みき、・・い、お・・ろよ」 すぐ近くで声がしてわたしは目をあけた。 「海斗!?」 そして飛び起きた。 わたしは海斗の膝の上で寝ていたのだ。