新は優しかった。

崖から落ちて泣いているあたしにりんごをくれた。

そのりんごがあたしの最初の使い魔となった。

魔法使いだ。

だからあたし詠(エミル)は新(あらた)と離れたくはない。

矛盾してる。

それを自覚する。

「知恵の書よ。
答えはどこにあるのか?」

あたしは詠(エミル)。